ある会社から依頼を受け、会社として社会保険に新規加入する手続きをすることになりました。
必要な書類は、
①会社の定款
②会社の登記簿謄本
③直近の決算書
④労働者名簿
⑤被扶養者(家族)リスト
⑥直近数カ月間の出勤簿またはタイムカード
⑦直近数カ月間の賃金台帳
⑧役員報酬決定の議事録
⑨労働保険の直近申告書
⑩就業規則と給与規程(もしも定めている場合は)
⑪年金事務所が定めている所定書式
です。
以上が必要なので予め取り揃えておいて貰いたい旨をメールで連絡したのですが、2週間以上経っても準備できたという連絡が無いので、今日は訪問してみました。
新規加入の場合、だいたいの場合は小人数の企業の場合が多く、④労働者名簿、⑧役員報酬決定の議事録、⑨労働保険の申告書の意味が分からない会社が多いのです。少人数ですから⑩就業規則と給与規程も無い場合がほとんどです。訪問してみると、やはりこの企業も案の定上記のいずれも意味が分かっていない状態でした。
仕方ないので労働基準法の説明を簡単に行い、それぞれの雛形を渡して作成するように依頼しました。社会保険に新規加入するのに労働基準法の説明が必要とは少し可笑しな感じもありますが、年金事務所の最近の新規加入審査は労務監査の要素が強くなっているからです。社会保険へ新規加入する手続きは簡単なのですが、労働諸法の説明が必要な企業が多く、手続きよりも説明に時間がかかります。
尚、手続きを完了した後日談ですが、年金事務所から電話で「新たなルールとして本人確認のため今後は運転免許証など本人確認ができる資料も添付するように」という依頼がありました。
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