労基調査をスッポカした会社の後始末

ある顧問先の総務部から「支店に労基調査を行うので資料を労基署に10月16日に持参してもらいたい、という手紙が届いていたのに支店から本部にその郵便物が回付されなかった為、スッポカしてしまった。労基署から10月30日になって本部に電話があり初めて知った。どうしたら良いだろうか・・・。それにしても、継続一括の届出をしているのだから手紙は支店ではなく本社に郵送すべきだ」という依頼がありました。

先週はこの件で振り回されてしまいました。

会社から連絡があったので直ちに労基署に電話して①今週は月末月初のため訪問できないが、②来週の火曜日に資料を私が持参して調査を受けることを伝えて了解を得ました。しかし、労基官いわく「会社の総務担当者は労基官に支店に郵便物を郵送したことについてかなり噛みついた(=苦情をきつく言った)ので閉口した」とのことでした。

この総務担当者は女性ですが、本部の労基調査で数度は調査を経験したので労基署に対する恐怖感が全く無いのです。それと、もともと気が強い性格ということもありますが・・・・・。

来週の火曜日に調査を受けると約束したものの資料をそれまでに揃えるのが大変です。支店が50箇所あり就業規則も各支店ごとになっているし、アルバイトやパートさんがいるから労働条件通知書を過去に遡って揃えていくのは大変な作業だし、タイムカードを予め私が精査し深夜業や残業の割増賃金を調べて指摘されるであろう事項をチェックしておくためには時間が足りません。

先週予定していた日本年金事務所調査を今月末頃に受ける会社の調査準備は全て遅らせることにして、この会社の労基調査対策に専念するハメになったのが先週でした。そして、こんな時に限って、別の会社から今まで処理せずに放置していた案件について「準備できたから処理して貰いたい」という依頼が畳み掛けるように入ってきました。

こんなときには「焦らず」「優先順位を決めて」「処理完了の目標時間も決めて」順番に処理していくしかありません。開き直るような気持ちで、「焦るときほど落ち着いて」とはよく言ったものです。そこで気分転換のために、このブログを記載することにしました。