障害者雇用納付金

恒例事務の中で一番面倒な障害者雇用納付金の申告時期になりました。

総従業員数200人(パート・アルバイトを含む)を超える企業は障害者雇用率を計算し、納付金か調整金の申告を5月15日までに行わなければならないのです。法定雇用率以上の障害者を雇用しているとご褒美として調整金27,000円/人(総人数200人以下の企業は21,000円/人)が貰えるのですが、法定雇用率を下回っている企業は罰金として納付金50,000円/人を支払わなければならないのです。ただし、総人数200人を超え300人以下の企業の納付金(罰金)は平成27年6月末まで40,000円/人で計算します。そして更に、今年4月1日からは障害者雇用率が2%に引き上げられましたから、前年度の実績を報告する今年は兎も角として来年度から大変です。納付金の金額は4万円程度ですが、人数が多い企業では納付金が直ぐに100万円以上となってしまいます。

その為、集計事務は慎重に行わなければならないのですが、この事務は従業員を正社員とパート・アルバイトに月別に分けたうえで法定障害者雇用率を満たしているか否かを報告しなければならないので大変煩わしい事務作業です。特に、事務を依頼されている企業の中でも学生アルバイトや短期間パートが多い会社の事務は大変です。昨年度一年間の賃金台帳をコツコツと整理して人数を確定させるしかありません。

ヤレヤレ・・・!! 仕方ないから今年も事務作業を開始します。

企業の皆さんは障害者というと直ぐに車いすに乗った重度障害者や知的障害者を連想するようですが、障害者の中には軽度の障害を持つ人も沢山いるし、障害者の中でも真面目な人は健常者以上に良い仕事をしてくれるので、障害者という言葉に偏見を持つのではなく、もっと積極的に雇用されれば良いのですが・・・。また更に、障害者雇用というと皆さん直ぐに事務職を想定されるようですが、私の過去の体験では、前職で事故に遭い右手と左足を切断された人がいらっしゃいましたが、この人はフォークリフトを運転させれば健常者よりも運転が上手いし、玉掛作業をさせると、これも健常者より余程スピーディに作業を終わられ(免許所有者)、会社規律も一般従業員以上に厳守され、真面目に仕事をされていました。