ある顧問先に労働局機会均等室の担当官がパートタイマー労働法に関する指導・調査のため訪れるというので同席しました。
初対面の担当官でしたが、何故か私のことを知っていました。
指導・調査の内容は、会社概要とパートタイマーの職務内容を確認し、労働条件通知書とパートタイマー就業規則があることを確認し、その上でパートタイマー労働法を一通り説明しました。これらは約10分程度で終了ましたが、その後は担当官と私の昔話しとなってしまいました。
こうして無事に調査は終了しましたが、この会社で当面本当に必要な対策は時間外労働削減対策なのです。そこで、担当官が帰った後に、総務担当者と私で時間外労働削減対策を語り合いました。この会社は歴史がある名門企業のせいか、昔しからの仕事のやり方から中々脱却できず、その結果、時間外労働がかなりの時間数となっています。昔しからの慣習は暗黙知として従業員の頭の中に染み込んでいますから、時間を掛けて意識改革を行い、業務改善を始めてもらわなければなりません。総務担当者と話しをしていて、結局はこの会社は原価管理が甘いことに原因があるのではないかと私は思いました。原価管理を徹底してもらい、それを通じて時間外労働の削減と品質向上とを目指す会社に変貌してもらうことが必要なようです。その結果、従来よりもパートタイマーを沢山使わざるを得なくなるかもしれませんが、それは企業の存続、維持、発展のためにはやむを得ないことであり、当然のこととして労務管理方法も改善・改革していかざるを得ないと思いました。
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