7月10日に中小企業庁に経営革新等支援機関として認められたので、経営革新計画を作成した方が良い企業を探していました。昔しと違い経営革新計画の承認を得ても制度的なメリットが減ったので中々会社にお勧めし難いのです。そうした処、見つかったのです。
この会社の社長から酒宴の席でお話しをお聴きしていた処、「ここ数年は他社から官公庁の入札で価格競争を挑まれ、売上がピーク時の6割まで下がってしまい苦戦している。」と言われるので、私は「何故、前から言われている新事業にもっと力を入れること(選択と集中)で他社との差別化を図り、価格競争から抜け出すようにされないのですか? 価格競争をしていても企業力を疲弊させ泥沼化していくだけだと思いますヨ」と質問した処、社長は「社員にもっと力をいれてやるように指示しているのだが中々進展しないのです」と言われました。そこで私は「それなら経営革新計画の承認を得て、社長の頭の中にある「夢」に日付を入れて社員にも分かるように計画化し、公的支援制度も利用しながら、新事業を着実に展開していくのが良いでのはないですか?」というようなやり取りがあった末に「それじゃあ、経営革新計画のことを考えておこう」となったのです。
それが週末の金曜日のことでしたから、よく失念している社長がいるので経営革新計画作成に着手する前に月曜日(昨日)の朝一番で会社に電話を入れてみました。そうした処、総務担当者が「社長が今日の早朝会議で、村上社労士に依頼して経営革新計画を取ることにしたから全面的に協力するように!!、と指示されていましたが、経営革新計画とは何ですか?」と逆質問されてしまいました。そしてこの時、この会社は従業員数が570名程度で資本金は2,000万円、業種はサービス業に属する会社であることを確認しましたから国の中小企業政策の一環である経営革新計画を利用できることを確認し安心しました。これで社長の宴席での会話が本気であることが確認できました。そして私は「よし!! 久しぶりにやってみるか!!」と意気込みました。
そこで早速昨日は、①広島県商工労働局経営革新課、②中国経済産業局中小企業課、③中小企業基盤整備機構、④ひろしま産業振興機構、⑤広島商工会議所を炎天下に走り回り、最新情報を収集すると同時に、経営革新計画以上にもっと良い方法は無いものかと相談して回りました。その結果、今回のご相談の場合は経営革新計画の承認を得ることが一番良い方法であること、また経営革新計画の承認を得ると同時に産学官連携を強化するため広島大学連携支援センターにも相談した方が良いことが確認できました。しかし、炎天下を50ccバイクで走り回ったので、流石疲れてしまい、夕方に小1時間ほど昼寝をせざるをえなくなってしまいました。
今日の午後は、その会社の現場責任者に「経営革新とは何か?」「どうすれば経営革新計画として認められるのか!!」を説明しますが、どうも企業戦略の立て方から説明し始めないといけない状態(自社の「強み」の再確認、ドメインの再確認ほか)のようなので長時間となりそうです。昔しから「最初は処女の如く、後は脱兎の如く」といいますから、初日の今日は現場責任者の理解の程度を確認しながらユックリ目に進行させていく予定です。ただし、経営革新計画は今月中には県に提出することを目標とします。8月末までにはお盆休みも入りますから、計画的に手際よく進めていく予定です。昔し経営革新計画をシバシバ作成していたときの最短作成期間としては10日間という記録がありますが、如何せん久しぶりのことだし制度も若干変わっていますから、私も本気で取り組まないと8月末までに提出できなくなってしまいます。
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