書籍「MAKERS」

話題になっていた書籍「MAKERS」を連休を利用して読むことができました。

3Dプリンター、レーザーカッター、CNC装置、インターネットのフリー・ソフト等を利用して「モノづくり」の世界が変わりつつあることが理解できました。

約10前にある会社の経営革新計画を広島県商工労働部に提出したとき、それを受理した職員から「広島県黒瀬町にパソコンを使ってグニュグニュグニュと樹脂で金型を創れる装置を持っている会社があるから見学させて貰いなさい」とアドバイスをうけ見学に行ったときが、私にとって3Dプリンターとの始めての出会いでした。当時は法外な価格がする機器だったので、機器購入も外注するのも諦めましたが、いまは20万円程度で入手でき、またランニングコストも安くなったようです。そしてこの書籍によると、これらの装置を共有するラボラトリーがアメリカ各地にあるそうですが、これは羨ましい限りです。

一般の人がDIY感覚で共同ラボラトリーで自分が考えたオリジナル商品をつくり、顧客が見込めそうであればメーカーに外注して一定量を製造してもらう仕組みが、これからの世の中では当たり前になってくるとも記述されていました。そうすると、各企業は「自社の強み」により一層磨きをかけることが大切になります。

また、この書籍の中では特に、発案したコトを特許で保護しようとしたり、企業機密にして既得権を守ろうとするよりも、ネットでオープンにして叡智を集める方がマーケティング活動も同時にすることになるので効果的であるという考え方が印象的でした。

3Dプリンター等の機器が安価になりつつあることも驚きでしたが、インターネットが普及し、「物流」だけでなく「モノづくり」の世界も変わりつつあることが十分に理解できました。