20年位前にバブルが弾けてから経営合理化の一環として「中間管理職(ミドル・マネジャー)不要論」が謳歌する時代が続いていましたが、ここにきてそれを見直す動きが始まっています。確かに一昔前の日本の企業は"年功制"に拘る余りに"名ばかり中間管理職"が沢山いました。その意味で「中間管理職不要論」は有効でしたが、いま俊敏・機敏に変化に対応できる組織創りのため"現場力の強化"が重視され"中間管理職の再評価"が始まっているようです。
この書籍は古い書籍ですが、この"中間管理職の再評価"に役立つ内容だと考えます。顧客満足を得るためには従業員満足が必要不可欠とされる風潮にもあっている内容ではないかと考えます。昔しのような"名ばかり管理職"ではなく、新しい役割を担い会社とお客様のためになる中間管理職を育成するための考え方として活用すれば良いのではないでしょうか?
私はタイトルから「PFドラッカーの言う"顧客になっても可笑しくは無い筈なのに、未だに顧客となっていない顧客"」のことかナ?と思いながら読み始めました。しかし、その内容概略は、
①顧客満足を得るためには
②会社全体が顧客と接する従業員をバック・アップする体制となっていることが必要であり、
③そのためには各中間管理職(ミドル・マネジャー)が「社内の他部署を顧客と考え、
過去の慣習や習慣に拘ることなく如何にして他部署を満足させるか」を考え部下を指導しサービスの向上を図らなければなければならない
という内容のものでした。
古い書籍ですが、中間管理職の見直しのためには、是非いま読んだ方が良い書籍ではないかと思います。
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