昨日の午後は、ひろしま産業振興機構が主催した「勝つ改善力、ものづくり改革セミナー」に参加しました。講師は㈱アットストリーム会長 平山賢二さんでした。ご自分の体験と理論を元に、実際に各企業で指導されている方だけあって、大変にわかり易いセミナーで、その後半では成功事例2社の社員さんがプレゼンテーションをされました。
講演内容は、
(基本的考え)
「意見」だけでは合理的・組織的な改善取組みが行い難い。「データ」を用いて客観性をもたせることが大切である。ガリレオ・ガリレイの言葉に「見えないと始まらない。見ようとしないと始まらない」とあるが、「見る」とはどういうことなのだろうか?
(セミナー概要)
①改善活動を行う際には、「稼働率」「能率」「不良率(歩留り率)」に着目し、その中でも「能率」を改善する為には、その企業が「標準」とするレベルを決めて取り掛かることが大切である。
取り敢えずの標準は上位1/3の値を標準値と仮決めして、まず改善活動を「始めるコト」が最も大切なことである。やり始めて、継続していると、変化が起こり始める。
②改善を推進する際の視点としては
(a)機械でつくる(機械か自走する)
(b)人がつくる
(c)人と機械の連携でつくる(機械は道具に過ぎない)
のどのパターンかを見分けることが大切である。
③平均ではなく、「バラツキ」に着目して改善活動を活性化する。
④結果が出てから対策を考えるのではなく、改善するために大きな影響を及ぼす要因(KPI)の推移を途中でチェックし、悪い結果が出ることを防止する、良い結果ででるように戦略を練り・実行することが必要である。
成功事例を発表された企業の人も、相当にプレゼンの練習をされたらしく、プレゼンもお上手でわかり易いものでした。各社ともプレゼンの一部には企業機密に属することが織り込まれていました。このとき、私にとって良い勉強になったのですが、「企業機密」は書類にはせずに、画面で写真を見せるためにするば良いのですネ。
風邪気味だったのでダラシナイ恰好で受講したのですが、セミナーは内容がわかり易く、趣旨は理解できたと思います。
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