土曜日の午後は、第5回大学連携特別講座に参加しました。
第一講座のテーマは「コーポレートファイナンスの新潮流」講師:松野行雄さまでした。
テーマから私は最新のファイナンス理論が学べるのかと期待していましたが、残念ながら講師の過去の経験の結論として「B/Sの時代→P/Lの時代→FCFの時代となる」というありふれた内容で終わりました。と言うよりも、実務家が講師でしたから、体験したことの枝葉に関するお話しがありましたが、既にFCF重視の時代が始まっているのに、今更「これからはFCFの時代になる」と講演するのは、時代錯誤ではないかと思いました。丁度、私が子供の頃に「これからは世界を相手にビジネスをする時代がくる。だから英語をシッカリ勉強しなければいけない」と言われていましたが、既に経済がグローバル化した現代において、この言葉を言うようなものではないかと思います。
第二講座のテーマは「モチベーションを高めるために」講師:広島市立大学 王英燕さまでした。この分野は、社会保険労務士として生業を営む私の本業にも大いに関係する分野なので、最新の考え方を学ぼうとして望みました。古典的理論であるテーラーの科学的管理法の講演から始まり、マズローの欲求の5段階説とメイヨーの人間関係論までは比較的丁寧な講演がありましたが、それ以後がいけません。古典的理論の後は、講師がアンケート調査して結果にお話しが飛んでしまいました。私は学生時代に経済政策を専攻してアンケート調査が質問の仕方や集計の仕方で、調査側の意図に従いどのようにでも加工できることを知っていますから、アンケート調査なるものを信用していません。そして、従業員満足の重要性が説かれ、社内のインターナル・マーケティングの必要性が説かれている現状については全く講演がありませんでした。これでは「モチベーション論」の変遷と現状を正しく講演したことにはなりません。
第一講座も、第二講座にも失望しました。こんな講座は大学間連携の講座の中で初めてのことでした。ただ、この大学間連携講座の後に、小学校時代の同窓会に出席して、溜まっていた鬱憤を晴らすことができました。やっぱり、子供の頃の同級生と久しぶりに会い、語ると心が休まるものがありますネ。ただし、みんな今年で60歳を迎えますので、同窓会の話題は「年金」「保険」そして「孫」のことでした。小学校を卒業して、もう48年が経っているンですネ。
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