地域でも有名な老舗企業が「企業理念」を創られました。
①経営者が世代交代したので先代の意思を確認し引き継ぐこと、
②過去にM&Aした企業数社にグループ企業として統一感を持たせること、
③激変を続けるマーケット環境において、老舗企業に染みついた不要なもの(不要な慣習や暗黙知)を切り捨て、変化に対応する新しい会社を創造できるようにすること
が目的のようです。
数か月前に色々な会社の企業理念が紹介されている書籍を貸出し、また企業理念を創るときの注意点をマトメた資料もお渡しして、企業内で創って頂きました。
ドメインが明確にされ、近江商人の"三方良し"の考えが反映された、非常に良くできた内容でした。
そして、「企業理念は創ることが目的ではありません(額に入れて飾っていても意味は無い)から、それを社内に浸透させることが大切です。これからは浸透させることを意識してください。」とご依頼しました。
マーケットの変化が激しく続く状況下では、変化に迅速・的確に対応するために第一線の従業員に出来るだけ権限を委譲することが必要であり、またそのとき会社としての"判断軸のブレ"が少なくなるようにする為に、経営理念(価値判断の基準)が必要となります。しかし、日常業務に追われて企業理念を創るための時間が中々割けない状況下にあって、この老舗企業は「持続と繁栄の為の大きな一歩」を踏み出されたと考えます。
ただし、私が「企業理念を創ることは簡単なことですが、それを社内に浸透させるのは至難の業です」とクドイようにお話しした為か、その後、ある社員と雑談をした際に「毎週、企業理念を朝礼で唱和させられ始めた」と私に苦情が・・・・・?
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