新規開業者との面談

新規に開業する人から相談があったので、創業補助金に応募するための事業計画を作成しています。事業計画書の作成方法は熟知しているのですが、新規開業者から必要な事柄を訊き出すことに往生しています。

この人は今までは技術者として会社勤務していて、会社経営の経験が全く無い人です。4月には開業する予定ですから、どうも今は店舗のことや技術のことに関心が向いているらしく、ビジネス・モデルとか事業計画といった比較的抽象的なことに関心が薄いようなのです。その為か、私が話している間は納得されているようなのですが、それに対する回答は的確さに欠けることが多いようです。話し込んで行くうちに色々なことが分かって来ました。その結果、ビジネス・モデルと事業計画書を作り直さなければならなくなりました。私が語りかけて質問をしたときに本人は「わかったつもり」になって返事をしているようなですが、後からの会話で全く違う事実が分かってきます。

このようなときは「売上は少な目に見積もり、費用は多めに見積もってザックリとした事業計画書を作成し、事業を開始してから計画書を毎月変更していくこと」「本人の"熱き想い"を出来るだけ客観的・論理的に文章化(見える化)すること」が適切なようです。

しかし、それにしても素人とお話しするのは手間暇がかかるものです・・・・・。そして私は、この人の今後の為に「顧客目線から考えた視線」「他社との差別化」「自らの強み」をくどい様に力説し考えるようにして貰っています。余りにも教科書的かもしれませんが、昔しから基本が大切といいますので・・・。