うつ病など精神疾患と職場復帰

医師会館で"ストレスチェック制度"のセミナーがあるというので、"今更ながら・・・"と思いながら雨天の中を先日参加して来ました。そして、そこで思わぬ"拾い物"をしました。

セミナーの内容はストレスチェック制度のことも含まれていましたが、どちらかというと「うつ病などで休職している従業員への対応の仕方」についてのお話しが多かったようです。そして、そこでは主に"高尾メソッド"ついて産業医であるご本人から説明されました。

それは、正に"目から鱗が落ちる思い"がする内容でした。今までの私は、会社から精神疾患に罹患し休職していた従業員が医師の診断書を会社に提出し、このとき会社がどのように判断すべきかという相談を受けたとき、私は「確かに医師の診断書は参考資料に過ぎず、復職の可否を決めるのは会社です。しかし、病気の専門家である医師が復職可能という診断書を作成しているのだから、会社が復職を拒否するのは余程の事情がない限り難しいと思います」とお答えしていました。そして復職させると、その後は本人だけでなく周りの従業員(特に上司)も気を使わざるを得ず疲弊し、下手をすれば本人が再発して再度休業という事態に陥っていました。そして、このとき会社の管理者責任を本人やご家族から問われるとどうしようか?と心配していました。

しかし、高尾メソッドを手に入れることができましたから、もうその心配はありません。"完全な労務の提供ができないのであれば要治療として復職を拒否する"、その道具(メソッド)と考え方を入手したからです。医者は会社の仕事のことが分からず、単なる医学的立場と本人の希望を元に診断書を発行しているに過ぎないのだから、会社が業務的立場から最終判断することが大切であり、その為には罹患し休職を開始した初期から医者まかせにせずに復職するためのストーリーを組み立てておく事が大切なことを教えて頂きました。大変に役に立つセミナーでした。

おまけに、帰りには岡山県新庄村の大福餅をお土産にもらっチャイました。そして、その大福餅の美味しさにビックリしました(普段の私は大福餅は食べないのですが、話のタネに食べてみてビックリです。塩加減が丁度よく、甘すぎず美味しかったです)。

そして、早速に、顧問先に高尾式メソッドをメールを使って説明した処、大変ご好評を頂きました。精神疾患に罹患した従業員対策で悩んでいる会社が多いのですネ・・・。