ある顧問先から新入社員の教育訓練計画に関する問合せがあり、それについての提案を行いましたので簡単に村上流社員教育訓練計画の概要を説明させて頂きます。
優秀な人材を入社させたい!! どこかに優秀な人材はいないだろうか?」と努力している会社が多見されますが、私は「他社では優秀な人材であったとしても、自社で優秀な人材である保証は何もありません。大切なことは、可能性が無い人材は入社させないこと、そして入社後の教育で自社にとっての優秀な人材を育成することが大切です」とお話しします。
しかし、相談して頂いた会社では、新入社員の教育訓練を外部に丸投げしようという内容でした。
そこで私は、
(1)社会人や組織人としての一般的知識(常識)は社外の教育訓練でも受講させることはできますが、
企業理念や社風を基にしたその会社独特の教育を社外では行えません。
(2)そして、最近の学卒者で一番不足しているのは社会人や組織人としての一般的知識(常識や道徳)ですから、これらの一部を社外教育で補うことは可能ですが、大切なことはその社外教育の後に社内でどんな教育訓練を行うかだと考えます。
(3)しかも教育訓練が抽象的、観念的にならない為に、自社の実務に基づいた教育訓練計画を作成し、
(4)3ヶ月後に評価し、更に1年後に再評価をする計画内容にしましょう
とお話しして、
①社外の新入社員教育にはどんなものあり、どんな内容なのか(商工会議所や民間コンサルタント主催のモノの資料)を提示し
②社内教育訓練のタタキ台となるべき案
②-1:基礎教育として、自社の企業理念、方針等を教え、自社内における社内ルールを教える場
②-2:社内にどんな職種(職務)があり、どのように分担しているかを教える場(=言って聴かせる)
②-3:実際にどこかの部署に配置し、3ヵ月単位程度で各部署をローテーションさせ、職種(職務)
を体験させる場(=させてみる(体験させる))
③評価表(自己申告評価欄と会社評価欄があるもの)(=褒めてやる)
の3点を提示しました。
そして、「評価表の目的は、新入社員自身が思っている水準・基準と会社が求める水準・基準の誤差を気づかせ補うことにあります」と説明しました。
今後、今回提案した新入社員研修計画がどのような内容になるかが楽しみな処です。
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