タイムカード集計

ある企業の依頼で、約560名分のタイムカードを集計し、給与システムで計算された給与支払額が間違いないか?確認することになりました。この会社では、ICコーダーで始業終業の時刻を記録し、そのデータを給与ソフトに転送することで、自動的に給与計算が行えるシステムを構築・活用していますが、先日ある問題が発生して会社が給与システムに対して不審を抱いたのです。

私は、ときどき弁護士からの依頼で裁判所提出用に未払賃金の計算をしますが、流石にこれだけの多人数になると大変です。エクセルの関数を使用して主要部分は自動判定させ、最後に私が関数では対応できていない部分を修正し、その上で更に間違いやモレがないかを2回再確認します。

その結果、この会社では従業員が工事の関係から早朝の深夜時間帯(深夜0時から早朝5時までの間)に仕事を開始して同日の深夜時間帯(深夜22時から深夜24時までの間)に仕事を終了した場合は会社が使用している給与システムが正常に作動しないことが分かりました。その他にも会社の給与システムでは対応していない箇所が数か所見つかりました。

私は大変ですが、やはり給与システムを妄信するのではなく、内容を定期的に再確認することが必要ですネ・・・!!

ましてや、タイムレコーダーでタイムカードを集計させ給与計算をしている会社は要注意です。タイムレコーダーの初期設定が正しく無ければ、タイムレコーダーもタイムカードを正しく集計してくれないのですが、その初期設定を蔑ろにしている会社が多いからです。そして更に、タイムレコーダーで設定された条件では対応しきれない変則勤務が発生することがありますから、専門家又は労基署に相談することが必要ではないでしょうか?