雇用調整助成金と緊急雇用安定助成金の助成金額上限が引き上げられた新しい申請書が公開されたので、今まで平均賃金が8330円以上となる企業の手続きを保留していましたが一機に始めました。
しかし、「コロナ感染症により休業せざるを得なかった」と休業の原因を流行病に求めるのではなく、「経済活動の低迷により会社業績が低迷した為に従業員を休業させざるを得なかった」と考え、まだ経済活動が復活して無い状況を考えると、正に倒産防止のための事業再生支援です。そうすると、資金繰り(手持ちのフリー・キャッシュフロー)が非常に重要となり、全ての対策が時間との競争となります。
一刻も早く申請手続きを行いご依頼者である企業経営者に少しでも早く安心して頂きたい一心です。国会で補正予算が中々承認されず、地方の労働局に問合せしても不透明な点が多いため助成金の手続きを一時中断せざるを得ませんでしたが、今は労働保険年度更新手続きや算定基礎届の準備、日本版同一労働同一賃金への対応は後回しにして、兎に角、この助成金の手続きを優先しています。後回しにできないのは、個別労働紛争のご相談と給与・賞与計算だけです。助成金と紛争解決の頭を切り替えるのは中々大変ですが、とにかく今の最善を尽くして乗り切るしかないと考えています。しかし、振り返ってみると、今年4月以降はコロナの影響があるのか?健康保険被扶養者の取得手続きが例年よりも多かったような気がします。