後継者教育を依頼されている会社で「貸借対照表」「損益計算書」「資金繰り表」の基本的な見方を動画を観てもらい説明しました。経営者がこれら財務諸表を観るコトは必須であり、これらを観ずに勘・経験・度胸に頼って経営することは、羅針盤なしで大海原を航海するようなモノだと言われています。
私は元銀行員ですが、自分が会社の社長になってから財務諸表の見方や使い方が分からず、今さら聴くわけにもいかず、結局は黒字が赤字かだけを見ていました(会社経営者の視点と銀行員の視点は同じではないからです)。その反省を踏まえ後継者教育の際に行っている次第です。
しかし、会社を倒産させてしまった後で、それらについて猛勉強しました。キャッシュフロー分析も学びました。今では、事業再生のお手伝いをする時に役立てています。
私が後継者教育を依頼された場合は、就任して2~3年間は現場(労務管理を含む)を理解することに集中して頂きますが、ある程度現場が理解できたら財務諸表の基礎的な見方と使い方とを学んで頂けるような機会を設けるようにしています。本来は顧問税理士さんが行う方が望ましいのですが、税理士さんは財務諸表の基礎的事項を解説するのが煩わしいようなのです。