昨日(10月1日)、商工会議所主催のセミナー「業務効率化セミナー:賃上げに向けた効率化のポイントを探ろう」を受講しました。
講師が紹介・使用したのは経済産業省の「ローカルベンチマーク」でした。私は約10年前にローカルベンチマークを学んだことがあり、その後の変化に興味津々でした。
当時は「定量分析(数字)の大切さ」が強調されていましたが、今回の講師は「定性分析(作文)の大切さ」を説いていた点が印象的でした。また、講師が「最初にローカルベンチマーク手法に従って書き、その後、自分が納得できるまで何度も言葉を変えて書き直すことが大切です」と話していたことに共感しました。
しかし、稲盛翁の「会社の業績改善のためには、売上最大化と経費最小化が必要である」という言葉を思い出し、ローカルベンチマークは会社全体の売上(マクロ的)を向上させる手法であり、その手法だけで賃上げに結びつけるのは難しいと感じました。そのため、簡易型職務分析(ミクロ的)も行う必要があると思いました。
賃上げのためには、まず会社の財務的余力を調べ、次に最初は誰かのコーチングを受けながらローカルベンチマークを書いてみて、その後に何度も自分で書き直してブラッシュアップしていくことが重要です。それがある程度できたら簡易型職務分析を行い、会社の財務内容を踏まえた昇給(賃上げ)を図ることが必要です。したがって、「ローカルベンチマーク」も「簡易型職務分析」も昇給(賃上げ)を図る為には必要な手法であると考えました。