《 会社の事業を引き継ぐ (事業承継) 》
会社を引き継ぐことを「事業承継」といいます。当事務所では、この事業承継のお手伝いをしています。
多くの人は事業承継を「会社の株式や財産を次世代(子どもなど)に引き継ぐこと」と考えていますが、実際には目に見えない会社の財産(理念や方針など)を上手く引き継ぐことが最も難しいのです。企業は変化に適応しながら存続する必要があるため、目に見えない財産には時代の変化に伴い「変えざるを得ないもの」と「変えてはならないもの」があります。
株式などの財産に関しては、税理士と連携して比較的短期間で計画を立てることができますが、会社の理念や方針などを継承するには時間がかかります。その為、当事務所ではこれをよりスムーズに短期間で行えるようにサポートします。
具体的には、以下の手順で進めます:
経営計画を作成する目的は、後任者が将来どんな会社にしたいかを従業員に伝えることです。経営計画は毎年見直し更新していきます(ローリング・プラン方式)。
当事務所では、親から子への事業承継が最も多いですが、最近では経営者から従業員への継承も増えています。
親から子への事業承継では、相続の問題が発生することが多いため、税理士だけでなく弁護士とも連携することがあります。親から子への継承は、親子間で感情的な対立が生じやすいのですが、従業員への継承は相互の甘えと相続問題がないため比較的スムーズに進むことが多いです。
いずれの場合も、当事務所では労務管理のサポートをしながら、必要に応じて当事者間の橋渡しを行い事業承継が上手くいくようお手伝いしています。